子どもの頃から歯を大切にする習慣をつけることは、
一生涯健康な歯で生活を送るためにとても重要です。
大府市の小児歯科ひいらぎやまキッズデンタルクリニックでは、
むし歯の治療やシーラントを行う際にはラバーダム防湿を取り入れるなど、
治療クオリティーの向上に努め、
治療に対する不安や恐怖心を与えないように工夫しています。
子どもの歯・乳歯の重要性
- 「永久歯に生え変わるから」と
乳歯の虫歯を軽く考えていませんか?
-
小さくやわらかい乳歯は、永久歯に比べてむし歯になりやすく、進行も早く進みます。乳歯のむし歯が、いずれ生え替わる永久歯に悪影響を与える事をご存知ですか?
永久歯の質や形、歯並びを悪くするだけでなく発音の障害、あごの発育にも悪影響を招くことがあります。初期のむし歯ほど治療は簡単にすみます。
乳歯のむし歯の特徴って?
- むし歯の進行が速い
-
私たち大人の歯は小さな黒いむし歯の始まりがあるとすると、それが進んで痛み出すまでには何年もかかるのに比べて、乳歯の場合は数ヶ月で神経まで進むことがあります。乳歯は永久歯と比べて柔らかいため悪化すると治療も難しいものになります。また、乳歯のむし歯はその後生えてくる永久歯にも悪影響を与えるため、乳歯のうちにしっかりむし歯治療・予防を行い、お子さんの歯の健康を守りましょう。
- むし歯でも自覚症状が
不明確
-
むし歯が深くなると飲料水や食べ物が歯にしみるようになります。
しかし、乳幼児のお子さんはそれを訴えることがとても少ないのです。
「歯医者がいやだからうそをついている」のではありません。右の歯がしみたら左の歯で噛んでいれば痛くないから気にしないのです。次第にむし歯はどんどん進行していずれ神経が死んでしまいます。
神経が死ぬときは大変痛みを伴いますから、さすがにお子さんは「ズキンズキンする~!痛い!」と訴えます。大人の場合はこの痛みが何日も続きますが、乳歯は一晩ぐらいで神経が死んでしまいます。神経が死んでしまえばもう痛みを感じませんから、次の朝、お子さんは「もう治った」と親に報告します。それを信じていると大変です。
死んだ神経の中で、ばい菌が繁殖して膿をためます。大切な永久歯が育っているアゴの骨に膿が溜まってしまうのです。そして神経の死んだ歯は脆くなります。 ただでさえ柔らかく薄い乳歯はちょっと硬いものをかむだけでぼろぼろと欠けてゆき、仕上げ磨きなどで、ふとお子さんの口の中を覗いてみると、既に歯の頭がすっかり無くなっていたりすることもあるのです。
ご家族の方が、お子さんの口の中をしっかり見て
歯磨きをすることは、
むし歯を早く発見するためにも、
とても大事なのです。
当院での治療はラバーダム防湿を実施
- 治療時の感染リスクからお子さんを守り、
安心・安全な治療を提供
-
ラバーダムとは、薄い布状のゴムシートで大きさは手のひらを広げた程度のものです。「ラバーダム防湿」とは、このゴムシートにあけた小さな穴から治療する歯を出し、ゴムシート上で治療する方法です。集中した治療ができ、安全性にも優れています。当院ではむし歯の治療やシーラント治療を行う際に用います。また、ゴムシートは治療の都度、新しいものに交換しますから衛生的です。
*ラバーダム防湿法は、日本の歯科医療においてあまり使用されることは少ないですが、欧米ではごく当たり前の処置です。
- メリット
-
- 無菌的処置が可能です。
- 器械、器具の嚥下(誤飲)を防止します。
- 歯をバクテリアの感染から守ります。
- 口唇や舌、頬粘膜の器械的、薬物的損傷を防止します。
- 切削片の嚥下(誤飲)を防止します。
- 手術野を明るく拡大し、操作を容易にします。
- 歯の唾液による汚染を防止します。
- 水やバキュームの刺激による咳、嘔吐を防ぎます。
- デメリット
-
- 慣れるのに少々時間を要する事がある。
- 治療中の見た目がよくない。
- 保護者の方へのお願い
- お子さんを歯医者嫌いにさせず、積極的に歯医者へ通わせるためにも保護者の方は治療後にお子さんをしっかり褒めてあげてください。当院ではお子さんの気持ちに寄り添った治療を心がけておりますが、それでも歯科治療はお子さんにとって恐怖・不安を与えます。保護者の方からのお褒めの言葉は支えとなりますので、治療の後は「よく頑張ったね!」などのお声掛けをお願いします。
逆に、歯を磨かないから歯医者さんに怒られて注射を打たれるよなどのマイナスな言葉は、歯医者から足が遠のく要因ともなるので言わないようにお願いします。
包括的歯科医療のための
定期検診
- むし歯予防のために、必ず
定期検診を受けましょう!
-
大府市の小児歯科 ひいらぎやまキッズデンタルクリニックでは、治療後もお口の予防管理のため歯の健康状態を3~4ヶ月毎に診させていただきます。
初診時に当院公式LINEの友達登録をして頂いて、予約日が近くなりましたらLINEからご案内しております。
来院時には保険証、受給者証、母子健康手帳などをお忘れなくお持ちください。
- お子さんのお口・歯を
健康に保つために
- 定期検診のチェック内容
- むし歯の有無や進行の具合は?
- 食事や間食の取り方に問題はないか?
- 歯肉の腫れや出血がないか?
- 顎の発育や歯並びに問題はないか?
- 詰め物の脇から新たなむし歯はできていないか?
- 口腔の機能(口呼吸、噛まない、噛めない)等に問題はないか?
- むし歯だけを治療するのではなく、
お口全体の健康を考えるために
-
当院では、0歳からの「口腔衛生」「口腔機能(食育・息育)」を中心とした継続的な口腔支援を心がけています。むし歯の有無に関わらず定期的に歯科医院にお越しいただき、お口のチェックや食生活についてのアドバイス、正しいセルフケアやお口に関する知識、予防の大切さなどをお伝えすることで、お子さんの健康観を育みます。
個別的に健康観を育む
「か ・ き ・ く ・ け ・ こ」
-
カリエス(むし歯)
だけに目を向けない
-
教育や躾の一環と
しての情報提供
-
繰り返し
問題点などを支援
-
経年的に評価し
記録をとる
-
合理的かつ短時間で
解りやすいプロ支援
横へスクロール
成長・発達に
沿った支援を行っています
-
ベイビー
- 0〜1歳半[第1乳臼歯萌出]
-
・生後7ヶ月頃から玩具代わりに歯ブラシを与える。
・1歳頃から歯磨きを始める。
- 1歳半〜3歳[第2乳臼歯萌出]
-
・食後、就寝前の歯磨きの習慣づけを心がける。
・規則正しい食生活でシュガーコントロールを促す。
-
キンダー
- 3〜6歳[乳歯列安定期]
-
・3歳では歯ブラシをしっかりと握り持てるように、4〜6歳では歯ブラシを正しく使ってある程度磨けるようにする。
・シーラント(奥歯の溝埋め)やフッ素塗布でむし歯予防。
・指しゃぶりなどの歯並びに影響する悪習癖があれば止めるように促す。
-
チャイルド
- 6〜8歳[永久切歯交換期]
-
・むし歯が発生しやすい6歳臼歯の歯磨きをしっかりと行う。
・デンタルフロスを使って汚れがたまりやすい奥歯の清掃を行う。
- 8〜12歳[側方歯交換期]
-
・むし歯が発生しやすい臼歯咬合面や歯頚部(歯と歯ぐきの境目)を丁寧に磨き、本人だけで歯磨きが完了できるようにする。
-
ヤング
- 12〜16歳[永久歯列期]
-
・6歳臼歯の更に後ろにはえてくる12歳臼歯はむし歯が発生しや すいのでしっかりと歯磨きを行う。
・親の手を離れて子どもが自分で食べ物・飲み物などを購入するなど思春期特有の生活習慣に関連してむし歯リスクが高まるため、本人の健康管理・健康意識を高めるようにする。
お子さんをむし歯から
守るために
- むし歯を予防するフッ素応用法
-
むし歯予防に強力なツール「フッ素」には、むし歯から歯を守るために多くの作用を有しています。お子さんの年齢に応じて、様々な角度からフッ素を歯に作用させることにより、歯を酸に溶けにくい状態にすることが可能です。
歯医者での定期的なフッ素塗布やシーラント、ご家庭でのフッ素配合歯磨き剤やフッ素洗口を併用することで、さらに高いむし歯予防効果が得られます。
-
フッ素の
代表的な作用は?
- 歯質の強化
- 脱灰の抑制
- 再石灰化の促進
- 細菌の抑制
歯科医院で行うプロケア
フッ素を活用したケア
-
- フッ素塗布 (高濃度フッ素)
-
フルオールゼリー
-
フッ素塗布は、年3~4回の実施を推奨しています。実施頻度が多いほど高いむし歯予防効果が得られます。
-
- 茶しぶや色素の除去
(低濃度フッ素)
-
ポリッシング
-
専用ブラシを使って、歯に付着した茶しぶなどの汚れや色素を除去。その際に用いる研磨ペーストにはフッ素が配合されています。歯がピカピカに白くなり、フッ素の作用も期待できます。
-
- 奥歯の溝埋め(低濃度フッ素)
-
シーラント
-
「シーラント」は奥歯のかみ合う面(咬合面)の溝に行うむし歯の予防法です。 あらかじめ、むし歯になりやすい乳歯や永久歯の奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。このプラスチックにはフッ素が適度に含まれているため、歯にフッ素が取り込まれ歯の質を強化し、物理的・化学的な面からむし歯を予防します。
セルフケアのサポート、その他
-
- ブラッシング指導
-
大府市の小児歯科ひいらぎやまキッズデンタルクリニックでは、お子さんに「適切なブラッシング」を覚えていただくために、染め出し液を使い、磨き残しがある場所を確認しながら、お子さんの年齢に応じて効果的なブラッシング指導を行っています。
- デンタルフロス
- 歯と歯の間のプラーク(歯垢)は、歯ブラシでは完全に取り除くことは出来ません。むし歯や歯周病が起こりやすい歯と歯の間は、歯ブラシと併せてデンタルフロスを使うことで効果的にプラークを除去。特に、見た目では判断しづらい奥歯の歯の間にプラーク(歯垢)がつきやすく、むし歯ができやすいため、保護者の方の歯ブラシによる「仕上げ磨き」+「デンタルフロス磨き」を推奨します。
-
- 周囲の大人の口腔改善
(感染源の除去)
-
お子さんのむし歯感染の多くは、ご両親をはじめとした接する機会が多い大人たちによるものです。お子さんへのむし歯菌の感染を防ぐためにも、周囲の大人たちが口腔環境を清潔に保ちましょう。むし歯・歯周病の症状がある方は早めの治療を行い、毎日のセルフケアに加えて歯科医院での定期メインテナンスでお口のクリーニングを心がけましょう。
ご自宅で行うホームケア
フッ素を活用したケア
-
- フッ素配合歯磨き剤
(低濃度フッ素・キシリトール配合の歯みがき剤)
-
バナナ
-
フッ素配合ジェル(バナナ味)は、特に「クチュクチュうがい」や「吐き出し」ができない3歳未満の乳幼児のお子さんに推奨しています。
-
イチゴ、アップル、グレープ
-
お子さんのデリケートな歯に適した低刺激・低研磨性を有する子ども用歯みがき剤です。3歳頃から使用できます。
-
- フッ素洗口(低濃度フッ素)
-
毎日、就寝前に洗口液を少量口に含ませ30秒程度ブクブクうがいをします。
継続的に行うことでむし歯予防に効果を発揮します。
4歳頃からの実施を推奨します。
その他、おうちでできること
-
- 日用品やおうちでの注意
(感染経路の遮断)
-
お子さんとの食器の共有、食事を噛んで与えたり、熱いものを息で冷まして与える行為を避けることで、大人から子どもへの感染経路を遮断できます。
また、大人・子どものおやつとして、むし歯菌の働きを抑えるキシリトール製品もおすすめです。無糖、糖類0g、シュガーレスと表示されている製品を選びましょう。